生活に影響を及ぼす事の多い肩の痛み
多くの方が経験する
原因をしっかりと特定する事が大切
肩関節の痛みは、一旦発症すると長引く事も多く、生活に支障の出易い症状です。原因も特にきっかけなく起こる事もあれば、転倒がきっかけになる事もあります。症状も激烈な痛みを生じる場合もあるので、しっかりと原因を特定し適切な治療を受ける事が大切です。
肩関節周囲炎
いわゆる五十肩・四十肩
特にきっかけなく起こる事が多い
ある日突然、肩を挙げると痛いといった症状の殆どがこれです。軽いものだと数日で治る事もありますが、痛みがなかなかひかない場合は、炎症期(挙上時の痛みがきつい)→拘縮機(肩が挙がらなくなる)→回復期(症状が改善してくる)といった経過をたどる事が多いです。各病期によって治療のポイント変わります。また拘縮期の過ごし方によって可動域制限が残る場合もあるので、しっかりと治療する事が大切です。
石灰沈着性腱板炎
激しい痛みを伴う
肩関節に石灰が溜まる症状
肩関節に石灰が沈着する症状で、急性期には激しい痛みを伴う事が多く、夜間痛も続くので一睡もできないといった状態が続く事があります。特に酷い方は肩を1ミリも動かせないといった場合もあります。症状は経過と共に自然に治る事が多いですが、痛みのコントロールが必要になるので、病院の受診が必要です。鍼灸治療は、症状を早く改善したり、痛みが長引く場合に効果的です。
腱板断裂
転倒などがきっかけに
痛みが強くないと気付かない場合もあります
若い方ではスポーツでの外傷で起こる事がありますが、中年以降の場合は転倒して肩をぶつけたり、使過ぎが原因で断裂する場合があり、五十肩と混合してなかなか気づかない事もあります。ほとんどが部分断裂です。病院での治療は保存療法になる事が多いので、肩の挙上制限がない場合は、鍼灸治療でも改善していきます。